看護師のスキルアップに有効なのが資格を取得することですが、資格を活用して看護師として活躍したいのであれば、自分が働いている診療科目に合わせて取得することがポイントになります。例えば内科に所属している看護師であれば、保健師や3学会合同呼吸療法認定士を取得するのが有効です。保健師は地域住民の健康相談や健康診査を実施するのが主な仕事です。内科の看護師は患者さんの健康相談を受けたりすることが多いので、保健師の資格は有効であるといえます。
3学会合同呼吸療法認定士という資格は、看護師以外にも認証工学技士や理学療法士など呼吸療法に関連する職種が医療チームとなって協力することを目指しています。内科勤務の看護師に必要な呼吸療法や機器の管理などを学ぶことができます。
介護施設で働いている看護師であれば、ケアマネージャーの資格を取得するのが有効です。ケアマネージャーは、介護者の健康状態や家族の状況に応じて、適切なケアプランを立てることができます。救命救急や産科に勤務している看護師なら、ACLSプロバイダーを取得するのがいいでしょう。ACLSプロバイダーは日本ACLS協会が認定している資格で、一定のコースを受講することによって取得することができます。成人から小児まで救急処置の一次、二次を学ぶことができ、重症不整脈や脳卒中の初期症状などを学べます。どの科の看護師にも有効な資格は認定心理士です。認定心理士の資格を取得すると、患者さんの心のケアに役立ちます。